「老化」とは、単なる時間の経過ではなく、細胞の中に「ゴミ」が溜まっていく現象のことなのかもしれません。
最新の長寿科学の分野で、この細胞内のゴミ(老朽化したミトコンドリア)を掃除し、エネルギー効率を劇的に回復させる成分として注目されているのが「ウロリチンA」です。
2024年から2026年にかけての臨床試験で、筋肉、免疫、そして肌への効果が次々と報告されていますが、調べてみると「日本人の約半数は、この恩恵を食事から受け取れない」という残酷な事実も明らかになってきました。今回は、私たちの細胞を再起動させるこの「ウロリチンA」の全貌についてシェアします。
「ウロリチンA」とは、細胞の『リサイクル工場長』のような存在
私たちの細胞内には、エネルギーを作るエンジン「ミトコンドリア」がありますが、これは加齢とともに錆びつき、ゴミとして蓄積してしまいます。これが50代特有の「抜けない疲れ」の正体です。
ウロリチンAは、この古くなったエンジンを分解・除去し、新品に作り変える「マイトファジー(細胞の若返り機能)」というシステムを強制的に再稼働させる働きを持っています。

参考・引用元
• The Role of Urolithin A in Enhancing Mitochondrial Biogenesis and Muscle Function https://www.gethealthspan.com/research/article/urolithin-a-muscle-health
• How Urolithin A Boosts Mitophagy & Fights Cellular Aging https://purformhealth.com/blog/urolithin-a-fights-cellular-aging/
期待できる効果と「体質」の壁
最新の調査報告書(2024-2026年)を紐解くと、ウロリチンAには単なる滋養強壮を超えた、以下のような科学的メリットが報告されています。
• スタミナと筋肉の維持 50代から加速する筋肉の減少(サルコペニア)に対し、エネルギー工場を増設することで対抗します。エリートランナーを対象とした試験では、回復力の向上も確認されたそうです。
• 免疫細胞の若返り 2025年の「MitoImmune試験」という研究によると、ウロリチンAを摂取することで、老化して疲弊した免疫細胞(T細胞)の代謝が改善し、ウイルスなどへの対応力が回復したというデータがあるようです。
• 見た目のアンチエイジング 皮膚の細胞にも働きかけ、シワの改善や紫外線ダメージからの防御力を高める効果も示唆されています。
しかし、ここに「腸内格差」の壁があります。 ウロリチンAは、ザクロやクルミに含まれる「エラグ酸」を、腸内細菌が代謝することで初めて作られます。 問題は、この変換を行える腸内細菌(ゴードニバクターなど)を持っている人が、日本人の約半数(40〜60%)しかいないという点です。持っていない人は、いくらザクロを食べても体内でウロリチンAは生成されません。
私は2026年2月にウロリチンAの検査をしましたが、結果は「ほぼ体内で作られない」レベル1でした・・・;;

参考・引用元
• Evaluating the Impact of Urolithin A Supplementation on Running Performance https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40839339/
• Urolithin A recharges aging immune cells (MitoImmune Study) https://www.news-medical.net/news/20251103/Urolithin-A-recharges-aging-immune-cells-and-boosts-mitochondrial-fitness-in-midlife-adults.aspx
• Topical Products for Skin Aging · Clinical Trial 2026 https://www.withpower.com/trial/phase-aging-7-2025-f6ed5
ミドル世代の"ウロリチンA"最適摂取ガイド
では、私たちはどう戦略を立てれば良いのでしょうか? 調査結果に基づく選択肢は以下の通りです。
1. 「選ばれし者」かを確認する
• 検査: 最近は「腸内フローラ検査(Mykinsoなど)」で、自分にウロリチンA産生菌がいるか調べることができます。
• 食事(産生菌がいる場合): ザクロジュース、クルミ、ベリー類を毎日摂ることで、自前の工場をフル稼働させることができます。
2. 工場を持たない(または確実性をとる)場合
• 直接摂取(サプリメント): 産生菌がいない、または加齢で菌が減っている場合は、食事摂取では限界があります。そのため、ウロリチンAそのもの(機能性成分)をサプリメントで直接摂る方法が、最も確実だと多くの研究で推奨されています。
• 推奨量: 健康維持なら1日500mg、運動パフォーマンスや免疫ケアまで考えるなら1,000mgが目安とされているようです。

• Direct supplementation with Urolithin A overcomes limitations of dietary exposure https://www.researchgate.net/publication/352318465_Direct_supplementation_with_Urolithin_A_overcomes_limitations_of_dietary_exposure_and_gut_microbiome_variability_in_healthy_adults_to_achieve_consistent_levels_across_the_population
• Best Urolithin A Supplement | Researched and Tested https://www.innerbody.com/best-urolithin-a-supplement
• Effect of the mitophagy inducer urolithin A on age-related immune decline https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/41174221/
今回の学びまとめ:細胞の「掃除」から始めよう
細胞の中に溜まった「ゴミを掃除する」ことこそが、50代の活力を取り戻すカギだったようです。
1. 細胞のゴミ掃除役:ウロリチンAは、古くなったミトコンドリアを新品に入れ替えてくれるそうです。
2. 腸内格差の壁:ザクロを食べても作れる人と作れない人がいる事実は驚きでした。そして・・・私は後者という事が判明。
3. 確実なのは直接摂取:自分の体質が不明な場合は、サプリメントで直接補うのが合理的と言えそうです。
ウロリチンA自体を知ったのはここ最近で、さらに検査キットまで手ごろな価格でトライできる時代になっているようです。皆さんも一度試してみては?