1. 心と体が「いい感じ」で満たされている状態
ウェルビーイング(Well-being)とは、一言で言えば「心も体も、そして社会的なつながりも、すべてが満たされた幸せな状態」を指します。
これは単に「病気ではない」という健康の定義を超えた概念です。世界保健機関(WHO)では、憲章の中で「健康とは、病気ではないということではなく、肉体的、精神的、社会的にすべてが満たされた状態(ウェルビーイング)である」と明記しています。つまり、私たちが「あぁ、いい人生だな」と実感できていることそのものが、ウェルビーイングの正体です。

引用元: 世界保健機関(WHO)憲章(日本WHO協会訳) 参考URL:https://japan-who.or.jp/about/who-constitution/
2. ウェルビーイングを形づくる「4つの柱」
ウェルビーイングは、日々の暮らしのバランスの上に成り立っています。具体的には、以下の要素が相互に影響し合っています。
- 食事と栄養: 脳と体のエネルギー源。50代からは「何を食べるか」が心の安定にも直結します。
- 睡眠: 脳の老廃物を流し、メンタルを整える最強のメンテナンス時間。
- 運動: 幸福ホルモン「セロトニン」を出し、自己肯定感を高めるスイッチ。
- メンタルケア: ストレスを「なくす」のではなく、上手な「付き合い方」を身につけること。
これらの基盤が整うことで、ポジティブ心理学で提唱される「PERMAモデル(前向きな感情、没頭、良好な関係、意味、達成)」のような、より深い幸福感へとつながっていきます。

引用元: 厚生労働省「健康日本21(第三次)」、マーティン・セリグマン「PERMAモデル」 参考URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html
3. 50代からこそ、ウェルビーイングが「必須科目」になる理由
なぜ、今、50代の私たちにウェルビーイングが必要なのでしょうか?
心理学や経済学の研究には、人生の幸福度は40代に一度底を打ち、50代から再び上昇していくという**「幸福のUカーブ理論」**があります。50代はまさに、人生の満足度が「再上昇」を始めるターンニングポイントなのです。
また、内閣府の調査でも、50代以降は「健康状態」や「自由な時間」が幸福感に与える影響が大きくなることが示されています。仕事や子育ての「役割」から、少しずつ「自分自身」へと人生の軸足を移すこの時期に、意図的にウェルビーイングに取り組むことは、後半戦のクオリティを劇的に高める「人生のOSアップデート」になるのです。

引用元: 内閣府「満足度・生活の質に関する調査」、幸福のUカーブ(Blancheflower and Oswald) 参考URL:https://www5.cao.go.jp/keizai2/wellbeing/index.html